| アスパラガス(Asparagus) |
アスパラガス(Asparagus spp.)は、ユリ科(APG植物分類体系ではクサスギカズラ科)の多年生草本の属名であり、多くの種がある。
最もよくこの名で呼ばれるのは、栽培作物のアスパラガス(学名 Asparagus officinalis)である。原産は地中海東部。和名はオランダキジカクシ、オランダウド、マツバウドといい、成長すると細かく切れた葉が雉が隠れることができるほど生い茂ることに由来する。アスパラと略称されることがある。
若いうちに摘み取った茎を食用とする。土を被せて育てた白いものをホワイトアスパラガスといい、それに対して普通に育てた緑色のものはグリーンアスパラガスという。雌雄異株であるが、雄株のほうが勢いが強く、収穫量も多い。しかし、外見では見分けられないので、花が咲くまで待たなければならない。調理法として茹でる、炒めるの方法があり、茹でたあと冷ましてサラダにしたりできる。
栄養としてはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、アスパラギン酸などを含む。利尿作用がある。ちなみに、アスパラギン酸はアスパラガスから発見されたことにちなんで命名された。
江戸時代にオランダ船から鑑賞用として日本にもたらされたが、食用として導入されたのは明治時代。そして本格的な栽培が始まったのは大正時代からで、欧米への輸出用缶詰用のホワイトアスパラガスが始まりであった。その後国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流となった。現在では生のホワイトアスパラガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭に並んでいる。
日本・中国・朝鮮には、自生種のキジカクシ(A. schoberioides)、クサスギカズラ(A. cochinchinensis Merrill)などが存在する。キジカクシの茎は食用になり、クサスギカズラの根茎(天門冬)は薬用になる。
アスパラガス属の中にはA. plumosus、A. asparagoides、A. myriocladusなど観葉植物にされるものがいくつかある。なお、アスパラガス属は、細い葉があるように見えるが実際は極端に細い茎である。
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